こんばんは。横浜・大倉山の編み物教室ニットスタジオ104の武田敦子です
編み物教室ニットスタジオ104で、生徒さんがつまづきがちで手こずるのは・・・
棒針編みだと、「ゴム編み止め」「引き返し編み」「メリヤスはぎ」です
このうち「ゴム編み止め」は、絶対に「ゴム編み止め」をしなくてはいけない!という箇所は意外に少ないです。「ゴム編み止め」が苦手だったら、(手加減に注意しながら)「伏せ止め」をしてもOKだし、海外で使われている技法だと"Jeny's Surprisingly Stretchy Bind Off"、"Yaranover Bind Off"等を使っても良さそうです
「引き返し編み」も、(日本式の)「引き返し編み」より簡単なW&T(Wrap and Turn)に変更することもできますし、ドイツ式引き返し編みというものもあります
どちらも「ゴム編み止め」「(日本式)引き返し編み」の方が、難易度は高いですが、出来上がりも綺麗なので、せっかく日本の編み物教室に通われるのであれば、ぜひこの機会に身につけていただきたいポイントではありますが・・・
一方「メリヤスはぎ」は、(肩はぎなど他の技法に変更できる箇所もありますが)
「他の技法では代用できない!」
「どうしてもメリヤスはぎをするしかない!」
というシチュエーションがとても多いです
例えば、こんな帽子を編みたい時
↑
ハマナカのホームページ「あむゆ〜ず」作品レシピ(フリーパターン)のページにリンクしています
↑ご紹介したパターンとはちょっと違ったパターンですが、同じように渦巻?エスカルゴ?トルネード?っぽくなるパターンです。編みはじめと編み終わりを「メリヤスはぎ」でつないで、円筒型にして、向かって右側はかぶり口としてそのまま使い、向かって左側は頭頂部になるように縫い縮めます
これは「メリヤスはぎ」でなくてはダメ!他のつなぎ方(例えば引き抜きはぎ)だと「はぎしろ」ができてしまいかぶった時、綺麗に見えません
編み終わってから、編み間違いに気が付いた時も、「メリヤスはぎ」の出番です♪
もちろん、解いて編み直すのが一番ですが・・・時間がかかります。「編み直すのは無理」という時、編み間違った箇所だけ糸を切って、「メリヤスはぎ」で直すことが可能です
<使用糸> ダイヤ・ドミナ
<デザイン> 武田敦子
<編み図> ダイヤモンド毛糸2017秋冬講習会プリント
実は白い点線内に編み間違ったドミノ編みのピースがあったのですが・・・「メリヤスはぎ」で直しました
2017.6.11 ニットスタジオ104日記
ダイヤモンド毛糸2017-18秋冬展示会でほっと胸をなでおろす」
「メリヤスはぎ」も「ゴム編み止め」も、突き詰めて考えると、「棒針と糸で(何気なく)編んで作っている編み目を、とじ針と糸を使って(人工的に)作る事」。私は結構理屈っぽいので、こんな風に考えると理解しやすかったのですが、生徒さんはそれぞれ
●こうした理屈で考えるアプローチが得意な方
●「表目には、まず(編地の向こう側から)手前に糸を通して・・・」という動作を覚えるアプローチが良い方
●ひたすら「体で覚える」アプローチが向いている方
私も工夫していきますので、「メリヤスはぎ」を覚えると広がる世界を楽しみに一緒に覚えていきましょう♪
Enjoy Knitting and Crocheting!
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