2012.11.30 Friday
編物技能検定と新・ヴォーグ手編み学習システム
祝合格!
9月16日(日)に、日本編物検定協会主催の「毛糸編物技能検定試験」が行われ、
火曜午後クラスのMさんが3級、水曜午前クラスのYさんが1級に合格
しかも2人とも、成績優秀で「優良賞」を受賞!
オメデトウございます!!
日本編物検定協会HP・毛糸編物技能検定試験
↑Mさんが教室に持ってきてくださった、賞状・式次第・協賛会社からの賞品
私も一応(?)「1級」を持っているのですが・・・
合格はしてものの、大した成績ではなかったので、表彰式には縁がなく・・・
Mさんも、Yさんも素晴らしい成績で、まさに
出藍の誉れ!
Mさん、Yさんと、現在ヴォーグ学園の師範コースで勉強中のOGのUさんの3人で、
「ニットスタジオ104」と書いた紙を持って、記念写真を撮って送ってくださいました
ありがとう〜
嬉しかったです
さて、この秋、ヴォーグ系の手編み資格取得システムが、
約20年ぶりの、大幅改訂
新・ヴォーグ手編み学習システムとなりました
日本編物文化協会HP・NACで取得出来る資格
システムは約40年、教科書は約20年改訂していなかったので、
時代にそぐわなくなっていたところもあり、一気に改訂
一番大きく変わったのは、従来の「手編み全般(棒・かぎ・アフガン)」を学ぶ体制から、
まずは「棒針編み」と「かぎ針編み」に分けたこと
そして、それぞれ入門→講師→指導員と進み、
「棒針編み指導員」「かぎ針編み指導員」の両方を取得した上で、
「手編み指導員」(名称は変わるかも?)→手編み師範(名称は変わるかも?)
最初のハードルを低く・・・という狙いでか、
「入門コース」のテキストを見たところ、作品も小物中心ですし、
ヴォーグの特色(と私が思っていた)「割り出し」という考えが、全然出てこない
見本通り作るか、糸の太さを変えるなどでアレンジ
「講師コース」になって、初めて、自分サイズ・自分のゲージに合わせて割り出し
そして、「入門コース」(6ヶ月)、「講師コース」(6ヶ月)を修了すると、
「棒針編み講師」「かぎ針編み講師」の資格を取得出来る
従来だと、「スタンダードコース」(6ヶ月)、「アドバンスコース」(6ヶ月)、
「セミプロフェッショナルコース」(6ヶ月)、「プロフェッショナルコース」(12ヶ月)を修了して、
はじめて「手編み講師」
正確には名称が違いますが、外部から見れば同じヴォーグ系の「講師」資格
それにしては、取得までにかかる期間、
そして何より、取得までに学習する内容が違います
ただ、新・ヴォーグ手編み学習システム全体を見ると、
入り口は、従来より簡単になり、「講師」とつく資格も簡単に取れるようになっていますが、
ゴール(?)の「新・手編み師範」(名称は変わるかも?)まで取得しようとすると、
取得にかかる時間も費用も高くなっています
従来の最初のハードル(スタンダードコース)の前に、
低いハードル(入門コース・講師コース)を増やし、
最初の資格(棒針編み講師・かぎ針編み講師)取得は簡単にした代わりに、
ハードルの数は増えていて、ゴールに辿り着くのは、かえって難しくなったのかな?
ニットスタジオ104の生徒さんの反応も様々・・・
火曜午後クラスのSさん・Mさん、木曜午前クラスのWさん・Nさんは、
新システムに移行
Sさん・Mさん・Nさんは「棒針編み入門コース」
Wさんは「かぎ針編み入門コース」に
逆に、火曜午後クラスのKさんは、「割り出しを学びたくて、教室に来たのだから・・・」と
初心に帰って、従来の「スタンダードコース」を継続
水曜午前クラスのYさんは、とりあえず「アドバンスコース」修了までは従来システムで
↑提出作品の編む分量が少なくなったのと、全体的に平明になったので、
新システムに移行した人は、グングン進んじゃっています
この内容だったら、「本当に初めて」という人で無ければ、
6ヶ月なんてかからず、終わっちゃいそう
どうしよう?
カリキュラムの変更に付いては、ちょっと悪口っぽくなってしまいましたが、
こんな風に(↑)「レポートカード」を作って、
それぞれの項目で理解するべきポイントをはっきり示し、
学習の記録をちゃんととり、
本部への資格取得申請時に、この「レポートカード」を提出させるようにしたのは、
とても良い改訂ポイントだと思います
日本では、手編み関係の「資格」の中では、
このブログで取り上げた、日本編物技能検定協会の「編物技能検定」1級と、
ヴォーグ系の日本編物文化協会の「手編み講師」資格が有名だと思いますが・・・
「編物技能検定」は、試験の時に、実技と筆記の試験で7割出来ていれば合格
もともと「落とすために試験」ではないので、
過去問題集でしっかり勉強していれば、合格する事はそれほど難しくありません
極論すれば、セーターを1枚も編んだことが無くても、
試験勉強をしっかりやっていれば、理解の良い人だったら、1級合格も夢ではない
ヴォーグ系の「手編み講師」資格は、
試験は一切無く、所定の期間、教室で勉強し、課題作品を編んで提出する事が、
資格取得の条件
こちらも極論すれば、「編んだことはあっても、ちゃんと理解していない」状態でも、
資格が取れるかも・・・
指導する教室で、しっかりチェックすれば良いだけの事ですが、
そこは人情でなかなか難しい
こうして「リポートカード」を提出する事で、ある程度本部のチェックが入るのも、
私は良い事だと思います
こうして、検定を受けて、自分の今の手編み技術を確認したり、
学習システムに沿って、手編み全般をまんべんなく学ぶ事自体は、
とても楽しい事だと思いますが・・・
たとえ文部科学省後援の検定であっても、
一般社団法人認可内定した、
きちんとした団体(日本編物文化協会)が出している資格であっても、
医師の資格や、運転免許のような、
それを持っていないと〇〇が出来ない・・・といった意味での資格ではありません
「資格」「資格」と肩にチカラを入れて考えず、
手編みという「特技」を認める、一つの基準と思ったらよいのではないでしょうか
********************
編物教室 ニットスタジオ104(HP)
東急東横線・大倉山駅より、徒歩10分
★火曜午後クラス
★水曜午前クラス
★水曜午後クラス
★木曜午前クラス
以上4クラス、現在はすべて満員
お問合せ・見学お申し込みは、こちらから
********************
JUGEMテーマ:編み物
9月16日(日)に、日本編物検定協会主催の「毛糸編物技能検定試験」が行われ、
火曜午後クラスのMさんが3級、水曜午前クラスのYさんが1級に合格
しかも2人とも、成績優秀で「優良賞」を受賞!
オメデトウございます!!
日本編物検定協会HP・毛糸編物技能検定試験
↑Mさんが教室に持ってきてくださった、賞状・式次第・協賛会社からの賞品
私も一応(?)「1級」を持っているのですが・・・
合格はしてものの、大した成績ではなかったので、表彰式には縁がなく・・・
Mさんも、Yさんも素晴らしい成績で、まさに
出藍の誉れ!
Mさん、Yさんと、現在ヴォーグ学園の師範コースで勉強中のOGのUさんの3人で、
「ニットスタジオ104」と書いた紙を持って、記念写真を撮って送ってくださいました
ありがとう〜
嬉しかったです
さて、この秋、ヴォーグ系の手編み資格取得システムが、
約20年ぶりの、大幅改訂
新・ヴォーグ手編み学習システムとなりました
日本編物文化協会HP・NACで取得出来る資格
システムは約40年、教科書は約20年改訂していなかったので、
時代にそぐわなくなっていたところもあり、一気に改訂
一番大きく変わったのは、従来の「手編み全般(棒・かぎ・アフガン)」を学ぶ体制から、
まずは「棒針編み」と「かぎ針編み」に分けたこと
そして、それぞれ入門→講師→指導員と進み、
「棒針編み指導員」「かぎ針編み指導員」の両方を取得した上で、
「手編み指導員」(名称は変わるかも?)→手編み師範(名称は変わるかも?)
最初のハードルを低く・・・という狙いでか、
「入門コース」のテキストを見たところ、作品も小物中心ですし、
ヴォーグの特色(と私が思っていた)「割り出し」という考えが、全然出てこない
見本通り作るか、糸の太さを変えるなどでアレンジ
「講師コース」になって、初めて、自分サイズ・自分のゲージに合わせて割り出し
そして、「入門コース」(6ヶ月)、「講師コース」(6ヶ月)を修了すると、
「棒針編み講師」「かぎ針編み講師」の資格を取得出来る
従来だと、「スタンダードコース」(6ヶ月)、「アドバンスコース」(6ヶ月)、
「セミプロフェッショナルコース」(6ヶ月)、「プロフェッショナルコース」(12ヶ月)を修了して、
はじめて「手編み講師」
正確には名称が違いますが、外部から見れば同じヴォーグ系の「講師」資格
それにしては、取得までにかかる期間、
そして何より、取得までに学習する内容が違います
ただ、新・ヴォーグ手編み学習システム全体を見ると、
入り口は、従来より簡単になり、「講師」とつく資格も簡単に取れるようになっていますが、
ゴール(?)の「新・手編み師範」(名称は変わるかも?)まで取得しようとすると、
取得にかかる時間も費用も高くなっています
従来の最初のハードル(スタンダードコース)の前に、
低いハードル(入門コース・講師コース)を増やし、
最初の資格(棒針編み講師・かぎ針編み講師)取得は簡単にした代わりに、
ハードルの数は増えていて、ゴールに辿り着くのは、かえって難しくなったのかな?
ニットスタジオ104の生徒さんの反応も様々・・・
火曜午後クラスのSさん・Mさん、木曜午前クラスのWさん・Nさんは、
新システムに移行
Sさん・Mさん・Nさんは「棒針編み入門コース」
Wさんは「かぎ針編み入門コース」に
逆に、火曜午後クラスのKさんは、「割り出しを学びたくて、教室に来たのだから・・・」と
初心に帰って、従来の「スタンダードコース」を継続
水曜午前クラスのYさんは、とりあえず「アドバンスコース」修了までは従来システムで
↑提出作品の編む分量が少なくなったのと、全体的に平明になったので、
新システムに移行した人は、グングン進んじゃっています
この内容だったら、「本当に初めて」という人で無ければ、
6ヶ月なんてかからず、終わっちゃいそう
どうしよう?
カリキュラムの変更に付いては、ちょっと悪口っぽくなってしまいましたが、
こんな風に(↑)「レポートカード」を作って、
それぞれの項目で理解するべきポイントをはっきり示し、
学習の記録をちゃんととり、
本部への資格取得申請時に、この「レポートカード」を提出させるようにしたのは、
とても良い改訂ポイントだと思います
日本では、手編み関係の「資格」の中では、
このブログで取り上げた、日本編物技能検定協会の「編物技能検定」1級と、
ヴォーグ系の日本編物文化協会の「手編み講師」資格が有名だと思いますが・・・
「編物技能検定」は、試験の時に、実技と筆記の試験で7割出来ていれば合格
もともと「落とすために試験」ではないので、
過去問題集でしっかり勉強していれば、合格する事はそれほど難しくありません
極論すれば、セーターを1枚も編んだことが無くても、
試験勉強をしっかりやっていれば、理解の良い人だったら、1級合格も夢ではない
ヴォーグ系の「手編み講師」資格は、
試験は一切無く、所定の期間、教室で勉強し、課題作品を編んで提出する事が、
資格取得の条件
こちらも極論すれば、「編んだことはあっても、ちゃんと理解していない」状態でも、
資格が取れるかも・・・
指導する教室で、しっかりチェックすれば良いだけの事ですが、
そこは人情でなかなか難しい
こうして「リポートカード」を提出する事で、ある程度本部のチェックが入るのも、
私は良い事だと思います
こうして、検定を受けて、自分の今の手編み技術を確認したり、
学習システムに沿って、手編み全般をまんべんなく学ぶ事自体は、
とても楽しい事だと思いますが・・・
たとえ文部科学省後援の検定であっても、
一般社団法人認可内定した、
きちんとした団体(日本編物文化協会)が出している資格であっても、
医師の資格や、運転免許のような、
それを持っていないと〇〇が出来ない・・・といった意味での資格ではありません
「資格」「資格」と肩にチカラを入れて考えず、
手編みという「特技」を認める、一つの基準と思ったらよいのではないでしょうか
********************
編物教室 ニットスタジオ104(HP)
東急東横線・大倉山駅より、徒歩10分
★火曜午後クラス
★水曜午前クラス
★水曜午後クラス
★木曜午前クラス
以上4クラス、現在はすべて満員
お問合せ・見学お申し込みは、こちらから
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JUGEMテーマ:編み物